シン...と澄んだイギリスの空気。
その中心に咲く、憂いを帯びた、熱い一輪の花、ダイアナ。
自分自身に忠実なダイアナ。 何もかもを抱く慈愛の母、ダイアナ。
スクリーンには、ダイアナの世界だけが在る。
無垢で美しくて、ブリティッシュ パンクな映画だ。
安藤桃子
映画監督
「伝統」と「裏切り」の深い沼にもがき、苦しむダイアナ。
自らの意思だけで、食べ、笑い、泣き、眠ることすら困難だったとは。
自分自身をとり戻す決意をするダイアナの強さ、
母としてのチャーミングさと聡明さ。
私たちが知らなかったダイアナがそこにいる。
安藤優子
キャスター/ジャーナリスト
制限される中で生活する、想像できない膨大なストレス。
閉鎖感と孤独の中、
自由と愛を求め崩れていくダイアナの苦悩が、
美しく儚いクリステン・スチュワートの表情や息遣いと静かな映像で、
痛く重く伝わる。
何度も映像化されたダイアナの中で、
最もリアルな彼女に寄り添ったフィクション!
子供といる時のダイアナの幸せが続いて欲しい...と心から願った。。
アン ミカ
モデル/タレント
とても美しく、とてもストレスフル。
お衣装、建物や綺麗な淡い色の映像がより息苦しさを与える。
そんな中でもダイアナ妃の子供達に対する愛だけは真実なんだと
ひしひしと伝わるから余計に虚しい。
そして
それほどまでの印象を与えた
クリステン・スチュワートの演技には
ただただ脱帽でした。
ダイアナ妃が見ていた悲しい色の世界を色んな方に知って欲しい。
飯島望未
バレエダンサー
たとえその方法に賛否両論の評価があったとしても、
本気で生きるひとの姿には心を震わせ、胸を打つ力がある。
『スペンサー ダイアナの決意』はこのことを改めて実感させる作品だ。
自分の心の脆さに向き合い、
体験した苦しみや傷を社会貢献へとつなげ、
愛を捧げ続ければ、新しい人生が廻りはじめることを
ひとつの精神的遺産として残したプリンセス・ダイアナが
羽ばたく決意に至るまでの一日を描いたこのフィクションは、
彼女を控えめながらも愛し続けた人々の存在もこまやかに描かれ、
どこか愛らしさも余韻に残る、繊細な作品で、本当に素晴らしい。
泉 順子
明治大学商学部 教授
ダイアナの孤立、パラノイア的な幻視、
そして胸が張り裂けるような慟哭。
クリステン・スチュワートが体現する、
深い悲しみと絶望を追体験するような
映像世界に身を沈めながら、
傷ついたひとりの女性の心にそっと寄り添い、
抱きしめたくなる。
今祥枝
ライター・編集者
古びた制度の中で息苦しさにもがき
耐え忍び続ける彼女の背中が
ただ自分らしくありたいと訴えかける
記憶の中にあるダイアナ妃のイメージそのままに
高貴に美しく、されど折れそうなほど繊細な
孤独の中で戦うクリステン・スチュワートの佇まいは圧巻
宇垣美里
フリーアナウンサー
光が強くなれば影が濃くなるように
多くの承認と抱えた本物の孤独の落差の歪み
それらが永遠と不穏に映される
見えている部分だけがすべてではない
見えないそれらに本当の心の叫びがある
枝優花
映画監督・写真家
一般人として生きてきた女性が、イギリス王室へ嫁ぎ、
全てが変わり、ダイアナ妃という人物が、
世の中で一人歩きするようになり、
想像や、理想で作り上げられ、
自分自身のコントロールも出来ず、頼る人の心も奪われ、
それでも子供と自由を求め愛し続けたダイアナ妃のストレスは
想像以上のものだったと思います。
孤独と戦った彼女の生き様は、
様々な形で人々の心に残るでしょうね。
凰稀かなめ
女優
想像を絶する苦しさを抱えていた中で、
自分の進む道を決断したダイアナがかっこいい。
この先もっと自分が明るい未来に行けるように、
寄り添ってくれる映画。
勇気をくれる物語なので、
もし人生に迷っていたら、是非見て欲しいです。
王林
タレント
寓話。というフィルター。それを纏ってもなお痛々しい。
美しい着衣、首元の真珠、どれもこれも彼女を幸せにはしない。
そりゃそうですよね…。
真珠は食えませんし。
大九明子
映画監督
世界を魅了したファム・ファタール=ダイアナが、
後の悲劇に繋がる決断をした三日間は、
永遠の寓話への扉でもあった。
美しく儚く、
生と死と性と志が入り乱れた傑作。
大根仁
映像ディレクター
どんな境遇に置かれようとも、
自分らしく振る舞い、決断する。
何からも自分が食われないように。
これからもしも自分に迷う瞬間が訪れたら、
彼女を思い出せば不安が拭われ、
力が漲るはずと思える時間でした。
小谷実由
モデル
自分を取り戻すために。
愛するひとの自由を手にするために。
戦わなければならないときがある。
粉々になりかけながらも、力強く息を吹き返す姿。
母として、ひととして、深く心に刻みました。
切なくもたくましいこの決断。
この先何度も思い返し、力をもらうことでしょう。
神崎恵
美容家
1991年のクリスマスを
ダイアナはエリザベス女王の私邸で過ごしました
ロックのリズムに乗って
ケータイのカメラ目線で踊ったりは勿論出来ない
ダイアナはひたすら辛かったのです
久米宏
フリーアナウンサー
ダイアナ妃が亡くなったと知った時の衝撃は、
25年経った今でも忘れられません。
世界中が深い悲しみに包まれ、今でも生きていて欲しかった…。
そして、誰もが知らなかった25年目の真実。
彼女の決断は、きっと現代を象徴する物語だと言えるでしょう。
誰もが心打たれる同作を是非映画館でご覧ください。
GENKING
タレント・美容家
伝統と忠誠に縛られ、
自身をロストしていくダイアナ/スペンサー。
閉塞下で内省的に蹂躙される華やかな衣装たち。
外野から王室を覗き見(パパラッチ)している我々も、
彼女を追い詰めるのか?
彼女をひとりの人間(スペンサー)として擁護するのか?
或いは、王室のアイコン(ダイアナ妃)として、
スキャンダルを消費するのか?
ラストで王室を飛び出した彼女の結末を知る観衆は
何を思い、何を熾すのか。
小島秀夫
ゲームクリエイター
自分がほしい愛が手に入らなかったダイアナ。
ブレない自分を持ち、沢山の愛を持っているから、
今も沢山の人々に愛されているのだと感じました。
静かに進んでいく物語、ラストに救われます。
ダイアナがとっても素敵でした。
近藤春菜
芸人
吉本に、入ってすぐに巻き起こったダイアナ旋風。。、
鮮明に覚えています。恵まれた貴族のお嬢様はプリンセスに。。
夢のようなお話、、、永遠に幸せが、、、
と思いきや、数年して別居&離婚。
何があったのかは、ゴシップでしか知る由もなく。
悲劇のプリンセス、、なんと気の毒な、
王室に嫁いだばっかりに、、と、
そうだったのですね。
この映画で謎が解けました。
失われていく自分への愛は、
耐えがたく、だから苦しみもがいて、
それでも、
大きな権威の中に身を置くのではなく、
自分で切り開く世界を選んだダイアナ。
その勇気、その決意は、後戻りできない分、
自身を大きく前進させたのですね。
想い迷ったらこの映画をみて!!
それにしても、主演のクリステン・スチュワート、
ダイアナにしか見えない!
シルク
タレント
英国王室プリンセスの苦悩が、
約25年経った今なお生々しくつき刺さる。
それは現代社会の構造そのものであり、
誰しも無関係ではないのだと気づかされる展開に戦慄した。
鈴木沓子
ライター・翻訳家
遠い過去の記憶、現在のしがらみ、
そして私たちはダイアナがいないことを知っている未来、
それらが錯綜する永い3日間であり、
濃密な2時間だった。
不穏なおとぎ話のような感触と、
彼女が心をゆるした人と過ごす
束の間の美しいひと時が胸に残る。
豊田エリー
女優
英王室の豪奢で優雅なライフスタイルも、
愛なき籠の中では地獄の苦行。
不動の伝統と穏やかな対応が、かえってじわじわ心を刺してくる。
自身を見失いかけた一人の女性が
どん底で決意し、反逆し、解放をめざすまでを描く
壮絶な「心の戦争」の寓話。
中野香織
作家/服飾史家
社会にコーディーネートされた
マナーやファッションへの居心地の悪さに逃れる為に、
自分らしく生きる道を決意するダイアナ妃の、
葛藤や勇気に胸を打たれました。
女性の自立した姿は、とても励まされ、
現代の女性に必ず響く作品だと思いました。
大ファンのクリステン・スチュワートさんの作品に出会えて幸せです。
中村ゆりか
女優
世間は知らないダイアナの孤独や葛藤にもがき苦しむ脆さと、
自分の道を切り開く母親としての強さに、最後スカッとした!
見逃せないのは、嫉妬するくらい
クリステン・スチュワートのドレスの着こなしや歩き方、
どれもカッコ良すぎる。
エレガントからカジュアルまでなんでも似合うなんて、
まさにファッションアイコンそのもの!
ナジャ・グランディーバ
ドラァグクイーン
ダイアナ妃の身に纏っている華やかな衣装とは対照的な
内に秘めた苦しさや悲しみ、生き辛さが
痛いほど伝わってくる作品でした。
とにかく美しくノスタルジックな映像は
アートを見ているような感覚に陥り、
どんどんと引き込まれていきます。
私たちが当たり前だと思っている生活が
どれだけ幸せで尊いものかということ…
この映画を見た後、
大切な人を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
新山千春
女優・タレント
『スペンサー』を観て1番に思うことは
全ての女性に「我慢しなくていいよ」と
メッセージをくれたんだと強く感じた。
自分らしく自由に生きればいいと、、、。
ダイアナ妃は世界中で1番有名な皇太子妃だと皆知っている。
特に私達の年代は、
可愛い二十歳のダイアナの純白のウェディングドレスから
日本に初めて来日したときの
白地に赤の水玉の日本の国旗を意識したワンピース姿も
鮮明に覚えてる。
2人の息子を授かりチャールズ皇太子のカミラ婦人との浮気、
冷え切った2人の関係、離婚そして壮絶な交通事故まで
誰もが映画を観たように知っている。
この映画はダイアナ妃の人生のたった3日間のことだが
ドキュメンタリー映画を観た様、
ダイアナ妃が自分でYouTubeを撮ってたんじゃないかなと思うぐらい
3日間の心の動き
そして爆発するのがわかるラストに涙がすーと流れた。
美味しそうな料理も楽しめるしCHANELの衣装が素敵。
最初の登場でCHANELのサングラス、スーツ、バッグと始まり
全ての衣装にも目が奪われた。
1秒も見逃せない映画、是非堪能して下さい。
ハイヒール・モモコ
漫才師
世界一注目を浴びた憧れのお姫様が不幸なお姫様だったとは。
この映画を見るまでそんなこと思わなかったです。
あの時憧れた彼女のヘアスタイルやファッションは
彼女が装っていた精一杯の姿で、
想像もできないくらい苦しさの中に生きた姿だったことを知り、
人を見かけで判断してはいけないことを
改めて感じさせてもらいました。
自分が着たい服を着れない辛さ。
私は今男に生まれてスカートをはいています。
人は自分自身と戦っていることに気付かされた映画でした。
はるな愛
タレント
生きている世界が違う私達には、
想像する事すら難しいダイアナ妃の苦しみ。
描かれた3日間だけでも胸が締めつけられるのに、
いったいどれ程の葛藤が彼女の心を占めていたのでしょう。
描かれている以上に、そして描く事が出来ない様々な背景を、
できる限り多角的に想像力を張り巡らせて
”考えて”観なくてはいけないと思う作品です。
福田萌子
モデル/スポーツトラベラー
その好奇の目はダイアナを追い詰めた。
その目に映るすべてがダイアナを苦しめた。
世界に愛されることと、愛されたい人に愛されること、
どちらが欲しかっただろう。
誰もが経験し得ぬ重圧を一身に背負ったその儚い人生は、
誰しもに必要な問いを与え続けてくれる。
困難の中であっても、本来の自分を生き抜くことの大切さを教わるのだ。
松本まりか
女優
自分を信じてあげる揺るがない自信ほど
強く美しいものはない。
生きていれば色々ある。
とてつもなく色々ある。
『Spencer』という響き。
Diana の覚悟に私が深呼吸していた...。
萬田久子
女優
最も重要な人生を決めるダイアナさんの極めて大事な三日間
息をつめて見入りました
子供達の手を離さないで懸命に生きようとする姿
まるでサバイバルから脱出するかの様な最後は
爽快感に包まれました
三田 寛子
女優・タレント
ぎりぎりのところで自分を保ち、闘うダイアナの姿は、
心のバランスを崩し苦しみの只中にいるすべての人の、
大きな慰めとなる。
山内マリコ
作家
愛と心の安寧は息子たちにしかない四面楚歌のクリスマス。
世界が愛したダイアナ妃が
世界一の孤独に苦しむ姿に胸が痛む。
現実と幻想の狭間を行き来する
クリステン・スチュワートの芝居には感嘆。
よしひろまさみち
映画ライター
本当のところは誰にもわからない。
でも息子たちと遊んでるときの姿は
きっとホンモノです。
このラストが叶っていたら....と願いながら
心が痛くなります。
謎がどんどん深くなるのが美しい。
LiLiCo
映画コメンテーター
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